大学院って?みんな大学院に行くの?
工学研究科博士前期課程2年井伏
こんにちは.工学研究科機械工学専攻博士前期課程2年の井伏です.
『博士前期課程2年』といわれるとわかりにくいですが,大学院の2年生ぐらいに考えてください.
今回は大学院について,お話しします.
高校生の方で大学受験時から大学院のことまで考えている人は少ないと思いますが,4年間大学を通った後の進路のひとつとして参考になればうれしいです.
大学院生ってなにをしているのか,想像できますか?
大学生はたくさんの授業を受けて,テストをして,単位を取る生活ですが,大学院生は大体一日中研究をしています.
個人で行う活動以外にも,先生とのミーティングや,ほかの学生たちも含む研究報告会,関連研究の論文について発表する会などが定期的にあります.
研究の内容は,例えば実験装置を使って何度もデータを取り解析を行ったり,3Dプリンタを用いてロボットを作成したり,パソコンと向き合ってシミュレーションを行ったりと様々です.
また,研究内容だけでなく,研究生活も研究室によってかなり異なります.
研究室によってはコアタイムというものがあり,コアタイムの時間は必ず研究室で研究を行うことと決められています.
一方で,コアタイムがなく,ミーティング以外の時間は自由に来て,自由に帰る生活を送っている人もいます.
それから,運動が好きな人が多い研究室は,定期的にグラウンドに出て野球やサッカーをしています.
研究室対抗の運動会(吹田祭)前には,私も一緒に練習に参加します.
去年はコロナの影響で種目数が減ってしまったのですが,今年は復活するといいなあと思っています.
2019年度のデータを見ると,大阪大学工学部を卒業した862人中,736人が大学院に進学したそうです.
85%ぐらいですね.多いですね.
しかしみんなが進んでいるからといって,無理に大学院に進む必要はないと私は思います.
研究よりも企業で働きながら学んでいくほうが向いている人もたくさんいます.
大学にしても,大学院にしても,進学前に本当にこの道が良いのか,大学(院)でどういうことを学びたいのかを考えておくことが大事です.
阪大コラム記事
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