全国ダイバーシティ・ネットワークダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)

わたしから広げる輪
 ~個性を認め、個性を発揮しよう~

阪大生コラム①                                                                               

私の〈やっちゃった〉体験 (学部4年学生)

 

こんにちは!
大学に入ってから、アライでいたいなと思い始めた学生です。「アライです」と断言せず「アライでいたい」と表現するのは、「アライでいる」というのは案外難しいような気がしているからです。

最近、あるジェンダーの当事者と会話をしている時、「私にはXジェンダーの友達がいるけど」と言ってしまいました。「私にはXジェンダーの友達がいるから、少しは理解しているつもり。あなたの味方ですよ」と伝えたかったのです。
しかし、後で「やっちゃったな…なかったことにしたい……」と思い、恥ずかしくてたまらなくなりました。「私にはシスジェンダー(体と心の性が一致している)の友達がいる」とは言わないのに、「Xジェンダーの友達がいる」と言うのは、シスジェンダー以外の人は特別だと言っているようなものです。
それに、友達でも他者の気持ちを完全に理解することはできないので、理解している根拠にはなりません。何よりその友達と、目の前の当事者は別人なので、「友達がいるから何?」と、もやもやさせてしまったかもしれません。
 
嫌な気持ちにさせてしまうのは良いことではありませんが、避けがたくもあります。そこで、私がアライでいるために気を付けているのは、自分の〈やっちゃった〉体験から学ぶことです。
高校生の時、友達が「ゲイはクリエイティブな人が多いから、友達になりたい」と言ったのですが、何も言い返せませんでした。その後、何と言えば良かったのか考えたりイメージしたりして、次に似たような場面に遭遇した時は「クリエイティブな人がTVに出ているだけじゃない?ゲイにもいろいろな人がいるって」と言うことができました。

誤解を恐れずに言ってしまうと、アライになるために大事なのは、絶対に誰も傷つけないことではないと私は思っています。
普段何気なく行っている「シスジェンダーと異性愛が普通」という前提に基づいた行動に違和感を持ち、自分の振る舞いを自覚することです。そして、そこから学んで、次の行動に活かすことです。
簡単なようで難しいことですが、この文章を読んだことをきっかけに、あなたも〈やっちゃった〉ことを考えてみませんか。

 

 

阪大「ワニ博士」

 

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