全国ダイバーシティ・ネットワークダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)

これまでの大阪大学の取組

女性研究者の研究活動・生活との両立支援、D&Iの取組

(1)大阪大学の男女共同参画事業の開始(平成17年~) 

大阪大学では、平成17年度に「男女共同参画に関する検討ワーキング」を立ち上げ、平成18年度には「大阪大学における多様な人材活用に関する基本理念」を制定するとともに、「多様な人材活用推進委員会」を設置しました。

平成19年度には文部科学省科学技術振興調整費による「女性研究者支援モデル育成」に本学のプログラム「次世代に繋ぐ女性研究者サポート連鎖の形成」(最終評価:A)が採択され、平成21年度には「男女共同参画に関する阪大プリンシプル」を宣言しました。

平成22年1月には、総長を委員長とする「男女共同参画推進委員会」が、また4月には「多様な人材活用推進本部」「男女共同参画推進オフィス」が新設され、推進体制を強化し、本体制のもとで諸施策を実施してきました。

それらの取組により、研究支援員制度学内保育園の整備、常勤女性研究者の増加、次世代育成対策推進法に基づく基準適合一般事業主「くるみん」の認定など一定の成果を上げました。

平成24年4月に、男女共同参画の一層の推進を目指し、実効性のある施策を体系的・計画的・総合的に実施するため「大阪大学男女共同参画推進基本計画」を策定し、上位職を含めた女性研究者及び女性職員の採用・昇任の促進や、教職員のワーク・ライフ・バランスの取り組みを行ってきました。

 

(2)「男女協働推進センター」の設立(平成27年~) 

平成27年8月に、包括的な男女共同参画を推進すべく、理事・副学長が室長を務める「男女共同参画・社学連携室」を発足させました。平成28年4月には大阪大学男女協働推進宣言の公表にあわせ、「男女協働推進センター」を設立し、それにあわせて男女共同参画・社学連携室の名称を「男女協働推進・社学連携室」に変更しました。

平成28年7月に、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」(中間評価:S)に採択され、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所及びダイキン工業株式会社と連携し、女性研究者のライフイベント及びワーク・ライフ・バランスに配慮した研究環境の整備や研究力向上等を目的に、女性研究者に多様で発展的なキャリアパスを提供する、関西地域における女性研究者循環型育成クラスターを構築する取組を開始しました。

 

(3)「大阪大学SOGI基本方針」「大阪大学D&I推進宣言」の公表
(平成30年~)

平成29年3月に、ダイバーシティセミナー「LGBTの基礎知識 性同一性障害の学生への支援を中心に」を開催しました。そのセミナーをきっかけとして、平成29年5月に性的少数者の構成員に対する理解を深めることを目的とする基本方針等を策定するため、男女協働推進担当理事・副学長を座長とする「セクシュアル・マイノリティに係る基本方針等の策定ワーキンググループ」を設置し、平成29年7月に大阪大学『性的指向(Sexual Orientation)』と『性自認(Gender Identity)』の多様性に関する基本方針」を公表しました。 平成29年8月、大阪大学の経営システムの改革に伴い、「男女協働推進・社学連携室」を廃止し、「男女協働推進オフィス」を設置しました。 平成30年10月に、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(全国ネットワーク中核機関(群))」(中間評価:A)に採択され、女性研究者の育成や研究環境・研究力の向上を目指す諸機関をつなぎ、国内外の取組動向や参考事例を収集・公開し、全国的な普及・展開を図るため、全国ダイバーシティネットワークの構築、プラットフォームとなるウェブサイトの運営に取り組んでいます。 令和元年10月に、work with pride(LGBTなどの性的マイノリティに関するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する任意団体)が策定する、企業・団体等におけるLGBTなどの性的マイノリティに関する取り組みを評価する指標「PRIDE指標」において、最高評価のゴールドを受賞しました(令和5年まで5年連続ゴールドを受賞)。また同月に、性的マイノリティの方々が直面している課題等の解消に向け、先進的・先導的な取組を推進する事業者等を、大阪市が一定の基準に則り認証する「大阪市LGBTリーディングカンパニー」認証制度において、最高となる三つ星認証を受けました。 令和2年9月に、男女協働推進・SOGIの理解をさらに拡げるため、総長をはじめとする役員と幹部職員(本部部長級職員)22名が、イクボス宣言×SOGIアライ宣言を行いました。 令和3年7月から10月に、ダイバーシティ&インクルージョン強化期間として、ジェンダー、SOGI、障がいに係る講演会、シンポジウム、キャンペーン等を行いました。 令和3年9月に、平成28年の「大阪大学男女協働推進宣言」、平成29年の「大阪大学『性的指向(Sexual Orientation)』と『性自認(Gender Identity)』の多様性に関する基本方針」を継承しつつ、これらを新たな段階へと発展させた、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進宣言」を公表し、あわせてコンベンションセンター1階に、コミュニケーションエリア、情報発信コーナー、D&I推進部署のオフィスにより構成された大阪大学ダイバーシティ&インクルージョンスペース」を設置しました。

 

関連する取組状況

次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、かつ、育成される社会の形成に資することを目的とした次世代育成支援対策推進法に基づき、本学では、平成17年4月から5年ごとに「一般事業主行動計画」を策定し、仕事と育児の両立支援に取り組んでいます。平成22年6月には、第1期一般事業主行動計画(平成17年4月1日~平成22年3月31日)に定めた目標を達成するなど一定の要件を満たしたことから、大阪労働局から基準適合一般事業主として認定され、次世代認定マーク「くるみん」を取得しました。令和2年4月からは、女性活躍推進法との一体型の一般事業主行動計画としています。 また、平成28年4月から、女性活躍推進法に基づく「一般事業主行動計画」を策定し、女性が活躍できる雇用環境の整備等に取り組んでいます。平成28年4月からの4年間の計画の後、令和2年4月からは、次世代育成支援対策推進法との一体型の一般事業主行動計画を策定し、引き続き取組を推進しています。

 

大阪大学男女協働推進宣言

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