全国ダイバーシティ・ネットワークダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)

誰もが考えるきっかけに。総長をはじめ役員、幹部職員が「イクボス宣言×SOGIアライ宣言」を行いました。

大阪大学は、誰もが学びやすく働きやすいダイバーシティ環境実現のため、様々な取組を強化しています。このたび、学内外に対して男女協働推進・SOGIの理解をさらに拡げるため、総長をはじめとする役員と幹部職員(本部部長級職員)22名が率先し、「イクボス宣言×SOGIアライ宣言」を行いました。

◆イクボス宣言×SOGIアライ宣言

役員と幹部職員(本部部長級職員)は、「多様な個性が輝くキャンパスの実現」を掲げ、次のとおり宣言します。

【イ  ク  ボ  ス  宣  言】ワーク・ライフ・バランスを推進し、組織の活性化を目指します
【SOGIアライ宣言】性的指向・性自認の多様性と権利を尊重します

役員・幹部職員が、揃って「イクボス」※1と「SOGIアライ」※2、※3になることを宣言し、学内外に発信することで、教職員・学生だけでなく、社会にも、これらの理解が深まることを期待します。
(「イクボス」及び「SOGIアライ」を役員・幹部職員が同時に宣言するのは全国の大学では初の試みです。)

「イクボス宣言×SOGIアライ宣言」の横断幕は、大学の玄関口、本部事務機構棟のホールに掲げています。総長はじめ学内構成員が一丸となって、多様な個性が輝くキャンパスの実現に向け取組を推進します。そして、このダイバーシティ&インクルージョンの姿勢が社会にも広がっていくよう、今後も発信を続けていきます。

宣言に際して、「イクボス」及び「SOGI」についての理解を深めるため、外部講師による研修を受講しました。

◆イクボス研修
2020年9月7日(月)11時00分~12時00分、大阪大学吹田キャンパス 共創イノベーション棟2階会議室にて、元祖「イクボス」、NPO法人コヂカラ・ニッポン代表 川島高之氏を講師に迎え、研修を実施しました。
今回は、「新しい働き方、マネジメント、そして人生―イクボスで、成果と笑顔がともにアップ」をテーマに、なぜ、イクボスが求められるのか、イクボスが多いと組織にどのような良い結果を与えるのか、またイクボスの心得とワーク・ライフ・バランスは経営戦略そのものであることを、具体的な行動目標を示しながら力強くご講義いただきました。

 

◆SOGIアライ研修
2020年9月2日(水)10時00分~11時00分、9月11日(金)13時30分~14時30分の2回に分けて、大阪大学吹田キャンパス 共創イノベーション棟2階会議室にて、株式会社シルバーウッド 黒田麻衣子氏を講師に迎え、研修を実施しました。
性的マイノリティ、SOGIは当事者以外は自分ごとにならない傾向があります。本研修では、自分ごととしての感覚を持つことに非常に適した素材として、株式会社シルバーウッドが制作するVR(バーチャルリアリティ)コンテンツをご提供いただきました。LGBTの当事者の生活スタイルや職場環境を疑似体験することで、当事者意識を涵養することができました。

 


※1 イクボス
「部下や同僚等の育児や介護・ワークライフバランス等に配慮・理解のある上司」のこと。
出典:厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/ikubosu/

※2 SOGI
Sexual Orientation(性的指向)とGender Identity(性自認)の英語の頭文字をとった言葉です。どの性別の人を好きになるか(性的指向)と自分自身の性別をどう認識するか(性自認)は別の概念です。よく使われるLGBT※という言葉はセクシュアル・マイノリティの「人」を限定的に表しますが、性的指向も性自認もグラデーションであり、マジョリティ・マイノリティの二分割はできません。大阪大学では、「すべての人がそれぞれの性的指向・性自認をもっている」という考え方に基づき、性的マイノリティだけでなく、多数派も含めたあらゆる人の性の在りようを示すSOGIという文言を選択しました。

※LGBTとは、一般的に次のことを指します。
L:女性の同性愛者(Lesbian:レズビアン)
G:男性の同性愛者(Gay:ゲイ)
B:両性愛者(Bisexual:バイセクシュアル)
T:出生時に割り当てられた性別(生まれた時の戸籍の性別)とは異なる性別の性自認・ジェンダー表現のもとで生きている人々の総称(性同一性障害者を含む)(Transgender:トランスジェンダー)
決められない、決めたくないという方も含めてLGBTQ+と表現することもあります。(Q:クエスチョニング、クイア)

※3 アライ
英語のAlly(同盟、支援者)が語源で、LGBTのことを理解し、支援しようとする人のことを指します。LGBT当事者であってもなくてもアライになることができます。大阪大学ではセクシュアル・マイノリティに対して「敵か味方か」という枠組みでアライを捉えるのではなく、性的指向、性自認の多様性を当たり前に尊重し、互いに認め合える同盟者でありたいという意味を込めSOGIアライという用語を用いています。

大阪大学男女協働推進宣言

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