全国ダイバーシティ・ネットワークダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)

ダイバーシティセミナー「SOGIの多様性を尊重した更なるダイバーシティ環境の実現」を開催しました

去る平成30年7月9日(月)15:00~17:00、大阪大学コンベンションセンター2階 会議室2(吹田キャンパス内)にて標記のセミナーを開催しました(主催:大阪大学男女協働推進センター)。教職員、学生など111名が参加しました。

本セミナーは平成29年7月に全構成員を対象にした『大阪大学「性的指向(Sexual Orientation)」と「性自認(Gender Identity)」の多様性に関する基本方針』の策定から一年を迎えたことから、先進的な取り組みを行っている大学等の事例をご紹介いただき、本学の課題の見える化を行うとともに、今後に向けた全学体制の構築を図ることを目的として開催しました。

冒頭に、西尾章治郎総長から開会の挨拶があり、セミナー前半では、早稲田大学学生部学生生活課長兼スチューデントダイバーシティセンター課長の関口八州男氏による「早稲田大学におけるダイバーシティ推進への取り組み」と、認定特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ代表の松中権氏による「大学×SOGIが持つ可能性~課題解決から社会対話へ~」の2講演が行われました。

関口氏は、早稲田大学のダイバーシティ推進施策の中でも、2017年に開設されたスチューデントダイバーシティセンターについて、センター開設は学生からの提案によるもので、性的マイノリティ当事者に対する相談支援を行うほか、ジェンダー・セクシュアリティについての資料が閲覧できるリソースセンターやコミュニティスペースの提供をミッションとして開設、また様々なイベント、講演会を通して当事者とアライ(支援者)がつながる学内環境づくりにも取り組んできたことを紹介されました。関口氏は「「セクシュアル・マイノリティ」と聞いて「難しい」と思わず、まずは「知る」ということ、そのために1冊の本からでも知識を得て欲しい」と思いを伝えられました。

松中氏は、自身もLGBTの当事者であり、幼いころからの経験を通して感じていた複雑な思い、オーストラリア留学が人生の転機になったことなどを述べられたあと、SOGIの概念やLGBTとSOGIの関係性について説明されました。また企業などの団体においてLGBTなどのセクシュアル・マイノリティに関する協働促進と定着を支援する任意団体 work with Pride が策定した、日本初の職場における取り組みの評価指標「PRIDE指標」を紹介し、『大学×SOGI』のオリジナルPRIDE指標を示していただきました。

後半は「大阪大学の現状・課題と今後に向けて」をテーマにパネルディスカッションを行いました。まず本学の関係する4つの委員会・部局から、取り組みと課題について発表があり、関口氏、松中氏および日本アイ・ビー・エム株式会社人事ダイバーシティ企画部長であり大阪大学男女協働推進センター招へい教授でもある梅田恵氏をコメンテータにパネルディスカッションを行いました。コメンテータからは様々な取り組みをしていることを評価していただき、加えて示唆に富んだご意見をいただきました。また、会場の参加者からも発言や質問があり、活発な議論が行われ、セミナーは盛況裡に終了しました。

パネリスト(左から):人権問題委員会 田熊一敞 委員、ハラスメント相談室 藤原敏道 室長、学生生活委員会 栗本英世 委員長、キャンパスライフ健康支援センター 守山敏樹 センター長

大阪大学男女協働推進宣言

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