全国ダイバーシティ・ネットワークダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)

大阪大学 部局横断型 女性技術職員ネットワークの取り組み
「親子で遊ぼう!女技の夏休みオンラインサイエンス2021」が、初の全国女性技術職員連携で大規模開催されました。

大阪大学部局横断型女性技術職員ネットワーク(阪大女技ネット)では、地域貢献活動にも取り組んでいます。その一つとして、新型コロナウィルスの影響で今なお在宅を強いられることの多い子どもたちの夏休みに少しでも楽しい時間を過ごしてもらいたいとの想いで、昨年に引き続き小学生対象にサイエンスイベントをオンラインで開催しました。今年は更にたくさんの子どもたちに楽しんでもらいたいと、全国の大学・工業高等専門学校の17機関から、講師を務める女性技術職員を含め62名の協力を得、参加者も広く募集して全国規模で執り行いました。全国の女性技術職員が連携した初めての企画となります。

令和3年8月3日と17日にそれぞれ2 回のコースに分けて小学生3~4年生を対象に160 組を先着順で募集しました。基礎工学研究科に本部を置き、各大学や工業高等専門学校に設置したそれぞれの会場をオンラインで参加者とつなぐ形式での開催としました。
 

イベントの冒頭では本学のダイバーシティ&インクルージョン担当、奈良 哲理事・副学長が、「研究者、科学者、技術者というと、男性を連想する人が多いと思いますが、これからは、男性も女性も性別にかかわりなく、誰もが活躍できることが重要です。今日は女性の技術者の皆さんが実験をサポートします。皆さんが理科に興味をもってくれることを期待しています。」とビデオレターでメッセージを贈りました。

つづいて中本有紀・阪大女技ネット 代表が、大学など教育機関において教育・研究を支えている技術職員を紹介し、そして講師紹介、プログラムについて説明しました。その後、講師2名~4名と参加者2組を1つのグループとして分かれた約20班でそれぞれに工作実習を行いました。各ルームでは講師の説明を聞きながら、子どもたちは予め送付した黒い厚紙と分光シートを使って分光筒を作成し、完成した分光筒を使っていろいろな光を観察しました。光が分かれる仕組みを勉強、クイズにチャレンジ、各講師からは動画を使った大学紹介などそれぞれに工夫を凝らし、子どもたちには楽しいひと時を過ごしてもらえたと思います。北海道から沖縄まで、遠く離れた講師と参加者たちが今まさにつながっている、それを感じてもらえたのもオンラインならではといえます。終了後メインルームに満面の笑みで戻った子どもたちから「きれいだった」「楽しかった。またやりたい!」と喜びの声、名残惜しそうに手を振りながら退出していく様子が印象的でした。

理系離れが進むと言われる昨今、子どもたちに少しでも科学の楽しさを知る、また興味のきっかけになればと思います。さらにイベントを通して女性技術職員の幅広い活躍の周知につながることを期待します。

【共   催】大阪大学男女協働推進センター・近畿地区女性技術職員ネットワーク

【後   援】医学系研究科、工学研究科、基礎工学研究科、理学研究科、産業科学研究所、核物理研究センター、蛋白質研究所、接合科学研究所、科学機器リノベーション・工作支援センター、低温センター

【協   力】北海道大学、東北大学、富山大学、山梨大学、静岡大学、名古屋大学、名古屋工業大学、奈良先端科学技術大学院大学、神戸大学、愛媛大学、岡山大学、鳥取大学、佐賀大学、琉球大学、函館工業高等専門学校、宇部工業高等専門学校

以上のように数々の機関にご支援いただきました。富山新聞様、科学新聞社様には、本イベントを紹介していただきました。誠にありがとうございました。

大阪大学男女協働推進宣言

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