2025年度大阪大学「イノベーション女性活躍推進プログラム」を実施しました

【開催報告】

2025.12.11

2016年度に採択され、2021年度に終了した文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ（牽引型）」を継承した本学の産学共創教育事業として、2025年度大阪大学「イノベーション女性活躍推進プログラム」を10月23日、30日、11月6日の3日間、大阪大学コンベンションセンターとD３センター・サイバーメディアコモンズにて実施しました。


開講式で総長にご挨拶いただきました		D＆Iセンター長に交流会へ参加いただきました

「DE&Iコンソーシアム・ハンダイ」の参画機関であるダイキン工業株式会社、三洋化成工業株式会社の女性社員23名と本学女子学生6名の計29名が受講しました。
本プログラムでは、女性リーダーの育成とすそ野拡大を目指し、それぞれの分野で活躍中の本学教授や外部講師による講義および演習・グループワークを行いました。

リーダーとしての資質を引き出しながら、組織のパフォーマンスを高めるインクルーシブ・リーダシップ、将来世代になりきることで大きな課題を自分事にし、新たな発想を獲得するフューチャー・デザイン、様々な出来事や変化に対してしなやかに対応していく強さ「レジリエンス」を身に着けて、変化の時代に対応した新しい価値創造（イノベーション）につなげることのできるリーダーとしての姿を探求しました。


株式会社カレイディスト　塚原　月子先生の講義・グループワークの様子

工学研究科　准教授　根岸　和政先生による講義・グループワークの様子

工学研究科　教授　原　圭史郎先生による講義・グループワークの様子

最終日となった11月6日には閉講式を行い、ダイバーシティ＆インクルージョンセンター次世代育成部門長から受講生に修了証を授与しました。


D&Iセンター次世代育成部門長　接合科学研究所　教授　梅田純子先生から修了証授与の様子

プログラムの振り返りで受講した学生からは、「社会人の方々からグループワークを通して、チームで働く場合の心得を学ぶことができました。」「講義の時間としては短かったが、根岸先生のレジリエンスの講義が特に印象的だった。講義を受けてハラスメントの対処法や心の持ちようをこのタイミングで学べたことは大きかった。」「色々な知識を学び実践するのが楽しみです。」との感想がありました。
　また、企業から参加の方からは、「様々なグループワークを通じて、自分自身が『企業』を主語として考えることが増えており、『学生・個人』として考えることが減っていることに気づきました。様々な視点・立場で考えることが意識しないとできないことだと気づかされました。」
「最終日に仮想将来世代の人になりきってみることで、ポジティブでクリエイティブな発想が出てきやすくなったので、この感覚を忘れないようにしたいです。」
「『女性推進』という言葉があまり好きではない人も多いと思います。私自身もそうなので、塚原先生の『女性らしいリーダーではなく、あなたらしいリーダーを学んで欲しい』というメッセージはとても印象に残っています。また長期的な視点で課題を解決する考え方を学べたのは、汎用性が高く実業務でも使っていけそうなので、このプログラムに参加して良かったと思います。運営してくださって本当にありがとうございました。とても有意義な３日間でした。」などの感想がありました。