全国ダイバーシティ・ネットワークダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)

2025年度「障害の社会モデル」を知る研修:「ほんとうに公正な社会をつくるには?~『障害の社会モデル』を手がかりに~」を開催しました。

本学では、今年度6月から12月をDE&I強化期間とし、”Diversity is a fact; inclusion is an act.”「ダイバーシティは事実(fact)であり、インクルージョンは行動(act)である」をテーマとして、各種研修などを企画・実施しています。
 
2025年12月16日(火)に、人権問題委員会との共催により、本学全構成員を対象に「障害の社会モデル」を知る研修:「ほんとうに公正な社会をつくるには?~『障害の社会モデル』を手がかりに~」をオンラインで開催いたしました。

大阪公立大学アクセシビリティセンター特任准教授の松波めぐみ氏を講師としてお迎えし、約70名の本学教職員・学生にご参加いただきました。

   
  (松波さまの画面共有時の様子)  
 

講演は、松波さまの自己紹介や体験談から始まり、「障害の個人モデル・医学モデル」という考え方と、今回の主題である「障害の社会モデル」という考え方について詳しくご説明いただきました。「障害の社会モデル」は、人が環境に適応するのではなく、バリアだらけの環境の方を変えることこそが重要であるという考え方であり、その世界的な広がりについてもお話しいただきました。

また、「合理的配慮」に関する正しい理解とその法制化についてもご説明いただきました。もともと米国の公民権運動(1960年代~)の中で、「社会的にマイノリティであることが不利益にならないよう調整する」ために用いられたのがReasonable Accommodation(正当な理由がある調整=合理的配慮)でした。例えば、ある人が就業する環境の社会的障壁のために困ることがあった時、「こうしてほしい」と意思を表明することをきっかけとして、事業者とその人との間で、双方の条件を満たすまで対話をしながら環境の側を変更・調整することが求められています。それはあくまでも不均衡な状態を均衡に近づけることであり、特別扱いや優遇ではないことをお話しいただきました。

「社会モデル」や「合理的配慮」の概念は、マイノリティが直面する様々な困難解決にも通じ得る考え方であり、マジョリティ中心の社会の在り方を見直すために必要な視点であることを強調されました。研修の後半部分で松波さまは、「ふわっとしたダイバーシティ」にならない為に、知らないことへの自覚と学ぶ姿勢の重要性を訴えられました。

   
(司会者(左)と松波さま(右)が質疑応答に答える様子)
     

 

【研修参加者からの声】    
   

     

アーカイブ配信については、ICHO掲示板及びKOAN掲示板に掲載しています。
[FYI] 【録画配信:3/15迄】 2025年度「障害の社会モデル」を知る研修:ほんとうに公正な社会をつくるには?~「障害の社会モデル」を手がかりに~_Training for Understanding “the Social Model of Disability”: How to Build a Truly Equitable Society? A Guide through the Social Model of Disability- (教職員専用・要ログイン)

<開催時の案内>
【2025.12.16】 「障害の社会モデル」を知る研修:ほんとうに公正な社会をつくるには?~「障害の社会モデル」を手がかりに~ 開催のご案内 | 大阪大学 ダイバーシティ&インクルージョンセンター

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